■前作「The Game Has Just Begun」の打ち込み中心の音から打って変わり、2004年のこちらは古式ゆかしきブギウギ、R&B、ジャンプブルーズなど充分に堪能できる。バックのメンバーも良くこなれた音を出していて「俺たちこそが21世紀のニューオリンズサウンドだぜ!」的な自信と風格に満ちている。
■Fessを思い浮かべる音数の多い絨毯爆撃系のピアノだが、歌も意識しているのだろうか? Ode To Fessなんて曲もあるし相当それっぽい歌声だ。しかしヘンリーはFessの突き抜けるようなあっけらかんさはない。ピアノも歌も教授よりももっと重量感がある。それはさておき何度も楽しめる好盤であることは間違いなし。