New Orleans NO






Nori Naraoka's 93D / New Orleans - New York

■ニューオリンズ在住の奈良岡典篤さんの初リーダーアルバム。Big Sam's Funky NationやWild Magnoliasでも活躍中。2006年発売。ゲストにRussell Batiste、Jun Yamagishi、Sammy "Big Sam" Williamsなど多数。
■でもごめん、ちょっと何を目指しているのかわからんかった。ライブはすっごくかっこよかった。ノリさんはまだまだ良くなる、必ず良くなる。だから次のライブも行こう。

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The New Orleans Social Club / Sing Me Back Home

■ハリケーンカトリーナの6週間後に製作されたチャリティーアルバム。Ivan Neville(ハモンド)、George Porter,Jr.(ベース)、Leo Nocentelli(ギター)、Raymond Weber(ドラムス)、Henry Butler(ピアノ)がバンドメンバーで、そこに様々がゲストが絡んでくる形。
■ ゲストはDr. John、Irma Thomas、Marcia Ball、Cyril Neville、2007年9月になくなったばかりのWillie Tee、Troy (Trombone Shorty) Andrews、The Subdudes、Mighty Chariots Of Fire、Big Chief Mond Boudreaux、John Boutte、The Sixth Ward All-Stars Brass Bandなど。
■ 最後のSixth WardはTrombone Shorty、Corey Henry、Jeffrey Hills、Keith Frazier、Raymond WeberのユニットでゲストにCharles Nevilleが加わっているらしい。よーわからん。
■ データばかりになるので音の話、Ivanの曲はミディアムPOPなさわやかR&B、Cyrilの曲はファンクチューン、Irma ThomasとMarcia Ballのはダンスホールジャズという感じにゲスト本人のキャラクターが強くふゅーチャリングされていて安心だがアルバムとしてのまとまりはないし新たな発見というのもない(Chief Monkがレゲエで面白いくらいか)オムニバスアルバムだ。ただ、個々のアーティストのファンには新曲がプレゼントされていて悪くない。
■ 唯一のゲストクレジットのないLoving You Is On My MindはButlerのピアノとIvanのハモンドが冷たく気持ちいいPOPチューンだ。
■ オススメは1、2、3、トロピカルな5、人生最期の録音だろうかWillie Teeの甘い11、そして甘くほろ苦いBoutteの13(てかこの曲のために買ったようなものだし)。



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Neville Brothers / Walkin' In The Shadow Of Life

■「人生裏街道」なんて演歌なタイトルの癖にとってもファンク、まるでミーターズ全盛時のような力強さだ。しかしサウンドはミーターズのそれよりもずいぶんダンサブルだ。「腰の砕ける」という表現のミーターズサウンドではなく、ビートが強くてクールだ。曲によってはP-Funkのようでもある。これが50代、60代のファミリーが作るサウンドなのだろうか?
■HipHop風味にラップが飛び出たり、ねっとりクールファンクだったり、コーラスワークがEW&Fかと思わせたり(アーロンがフィリップベイリーね笑)、、、近頃AORにでもなったのかしらんと思わせていたネビル兄弟だっただけにこのダンスアルバムはとってもご機嫌だ。
■しかし、やたら若い音だなぁと思ったらIanやAaronJr.、JasonやOmariなどのNeville家の次世代たちがかなり作曲や演奏に深くかかわっている。Artの長男Ivanに至ってはすでにNeville BrothersのHPではメンバー扱いだ。こうやって世代を超えた音作りができるところがニューオリンズサウンドのいいところだろう。日本ではこうも上手くいくのだろうか、コラボレイトっぽいものもあるにはあるがやはり世代の妥協的な産物になりがちだろう。
■プロデューサーMilton Davisのベースが気持ちいい#1、ターンテーブルも回っているようです。まじP-FUNKな#3(コーラスなんて、これからクリントンが登場するみたいだ、もしかして金ぴかに杖突いたArtの登場ソングだろうか?)、おおMaceoっかと思ったらCharlesですね。ちなみにラップはJasonです。大盛り上がりの#4はテンプテーションズナンバー(らしいです)。そしてメッセージ色の強い#5は当然シリルの曲ですがU2のBonoと共作ですね。インスト#6はシリルのパーカスが堪能できます。
■レゲエビートの#7はアーロンの甘い声に辛めのラップやコーラスがしっくり来るゴキゲンナンバー。ボーカルの重なりがとても好みなミディアムファンクの#11が最後に盛り上げ、#12の血のつながりを謳ったバラードを堪能し、ラストにはBoneyM.の大ヒット曲となった「バビロンの河」オリジナルはジャマイカのメロディアンズです。こちらは一気に50年代風のコーラスを聴かせてくれています。


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Nueva Manteca / Congo Square Tribute To New Orleans

■キューバン+ニューオリンズ=Nueva Mantecaなんてのは荒っぽすぎるかしら?
■誰が聞いても腰の力が抜けちゃうセカンドラインの名曲を怒涛のようなサルサのリズムで無理に踊らせようではないか! という企画なのだろう。しかし地理的にも近接し互いに影響しあってきたプエルトリカン・キューバンたちとクレッシェンドシティ(ニューオリンズ)の音はかなり相応しくて良い。そしてNueva Mantecaの演奏は背景にかなり技術力のあるジャズのエッセンスも見え隠れしている。
■ニューオリンズに最大限の敬意を払ったオランダ生まれのカリビアンたちの作品をトクとご賞味あれ!

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New Orleans Klezmer Allstars / Manichalfwitz

■GalacticのStanton MooreとBen Ellmanが在籍したことで認知度の高まったクレヅマー系ファンクバンド96年の作品。MooreとWillie Green Vが半々くらいでドラミングしている。
■中近東系のマイナーコードに浸る事すら許されないほどの早打ちビートが耳に付く。何かに追い立てられるかのようなリズムだ。すっごい焦燥感を感じる。そしてそのリズムにまったく違和感を感じさせない二本のホーンがすごい。短調のメロディーラインとは思えないほどのスリリングなセッションだ。
■誰にも感傷させないぞといわんばかりの熱い楽器同士のぶつかり合いを充分堪能して欲しい。これこそジャムバンド!と思わず熱くなってしまう。
■一曲目のドラミングがすごいのだが、この曲だけドラムのクレジットが抜けてる。必聴でもたぶん廃盤。



New Orleans Klezmer Allstars / The Big Kibosh

■97年、Galacticがデビューする前に、Stanton MooreとBen Ellmanが在籍していたバンドのアルバム。Klezmerとはユダヤ音楽のこと。世界中でユダヤの哀愁を秘めた音楽が演奏されているが、コレほどまでにファンキーなクレズマーはまずないだろう。
■サックス、クラリネット、アコーディオン、フィドルがマイナーコードの哀愁を奏でるのだが、なぜかファンキー、どこかファンキーなのだ。それはドラムとベースのシンコペーションもさることながら、やはりニューオリンズに生まれたが故の染み付いたグルーヴなのだろう。ここでもMooreは熱い。15曲中8曲でそのドラミングが聴ける。
■ここで気づくのが、Mooreのドラミングの特性。あの聴くものを縛りながら和ませる独特の「間」を持ったドラミングがこのバンドでは全然個性として耳に届かないこと。というのも全ての楽器がこの「間」を持っているのだ。ニューオリンズジャム界にその個性を印象付けたムーアのドラムの原点はクレズマーのリズムにあるのかもしれない。 ■中近東のメロディに最初は違和感を感じるかもしれませんが、すぐにとりこになってしまいます。是非聴いてください!

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The Neville Brothers / Live on Planet Earth

■いやーカッコイイね。ネヴィルズの93年のワールド・ツアーからせレクトしたライヴアルバム。全14曲、怒涛のファンクである。
■ 兄弟の声質の持ち味を活かしためくるめくコーラスワークと、ウィリー・グリーンらバックメンツの息もぴったり。ドライヴやダンスがとても楽しくなるグルーヴィファンクのオンパレードだ。
■ しかし、一つ危惧するとしたら、これはニューオリンズのネヴィル兄弟のアルバムである必要あるのか?ということだ。機械化され洗練されすぎていて、実はNYのダンスグループのアルバムだといわれても疑問を感じないのだ。そういえばこのアルバムはCongo SquareやらOne Love/People Get Readyなどのカバーが多い、その代わり彼らのスタンダードHey PockywayやらAfricaなどのこれぞネヴィルズ!ってのが聴けないんだよね、その辺もあるのかな。
■ただ、単純に楽しもうとすれば、これほどカッコイイライヴアルバムはなかなかであえません。 (2004/01)

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The Neville Brothers / The Neville Brothers

■96年にA&Mから出たネヴィルズのベスト。えらくアーロンに偏って、その上間違いだらけなライナーノーツが腹立たしい(アーロンとチャールズがミーターズに加入してネヴィルズが出来たらしい)。あまりネヴィルズのスタジオアルバムを持っていないので、どのアルバムからどうってのはわからない。
■バラカン氏の言葉を借りるでもなく「世界最強のライヴバンド」が最強のアルバムばかり出しているわけではないということがわかる。



The Neville Brothers / Live At Tipitina's(1982)

■ネヴィルブラザーズの最高で最低ないわくつきライブアルバム。Disc1が82年9月24日のティピティナでのライブを収めたもので、4人兄弟とアートの息子のアイヴァン、ストルツ、ダリル・ジョンソン、ウイリー・グリーンによる力強いライヴ。以前Neville-izationとして発売されていたもの。
■そしてDisc2は82年9月25日のティピティナでのライヴでNevillization II として発売されていたものに(なぜか)オーヴァーダビングでコーラス等をくわえたもの。こんなことばかりされるからネヴィルズは正当な評価がされていないように見えてしまう。
■だけど演奏は素晴らしいの一言に尽きる。本当に彼らがやろうとしていたことが良く伝わる一枚。

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Neville Brothers / Fiyo On The Bayou

■ミーターズのネヴィル兄弟が解散後に作ったファミリーバンド。バンド&ソロでのビルボードヒットは数知れないので、もっとも商業的に成功したニューオリンズバンドだろう。
■ミーターズ直伝のユルイくせに腰に響くビートと、AORかと思わせるような甘いボーカルバラードを使い分けるスーパーグループ。セカンドラインサウンドをメインストリームのヒットチャート用に歩みよってみたらこうなりましたという方法論が貫かれているのでニューオリンズ初心者にも最適。
■そしてこのアルバムはPOPチャートとの距離感をきちんと見据えた「原点」と「万人性」が調和されたアルバムだ。
■このアルバムが好きならセカンドラインリズムはアナタに合うのではなかろうか?それを試すのには絶好の一枚。まさにここからニューオリンズは始まる!

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New Orleans NightCrawlers / Live At Old Point

■若手を中心としたニューオリンズ白人ブラバン界期待のホープ、ナイト・クローラーズのライブ。とにかく意気のいい演奏だ。各々の音が跳ね飛んでいる。
■一人一人が自分らしく楽しみながらも、完璧なユニゾンを築けていて、聴いているほうも実に楽しい。他の若手ブラバンにはないスピード感とスリルをこのバンドは持っている。
■3曲目のようなラテンフレイバーも他の曲から浮くことなく聴かせてしまうのはやはりテクと解釈のなせる力だろう。今後も是非期待していきたいバンドだ。

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The New Birth Brass Band / D-Boy

■Rebirth(甦った)ではなくNew Birth(新生)ブラスバンドの97年のアルバム。17歳で逝去した友人(?)への追悼アルバムらしいのが、そんな感傷的なアルバムを出すこと自体で分かるように実に若い音作りだ。
■それもそう、31歳〜21歳で構成されている彼らはNOブラバン界ではまだまだ雛鳥以下なのかもしれない。
■演奏もアンサンブルもまだまだの感が否めないが、これからの成長を考えてみれば実に楽しみなバンドである。問題は個性をどう表現するかだ。

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